サウナ上がりに食べたい桶と柄杓のアイスキャンディー
暑くなってきたのでアイスキャンディーモールドを作成しました。
百均でスイカのアイスキャンディー型をみてつくれそうだと思ったから。
では何をモチーフにしようか?
せっかくなので他にない自分らしいものがいいと考え桶と柄杓にしました。
最近サウナが盛り上がっているので「ロウリュ」とか「アウフグース」とか目にしたとこがある人も多いかと思います。
ロウリュはサウナ室内にある熱せられた石に水をかけて、その時出る蒸気を浴びるフィンランドに伝わるサウナ風呂の入浴法の一つ。
アウフグースはさらにその蒸気をタオルやうちわで扇いで熱風を送って一気に汗をだすドイツのサウナのプログラム。
この熱せられた石(サウナストーン)に水をかける用にサウナ室に置いてあるのが桶と柄杓。
日本のサウナでは一般的に利用者が自由にロウリュできる店舗はあまりないみたいですね。
フィンランドのサウナでは個人が自由にできるし、小海町にあるフィンランドヴィレッジにあるサウナでもできるし、あと恵比寿の℃もできる。
私はこれらの施設に度々訪れ自らでロウリュをするって体験を割としている方なので桶と柄杓を身近に感じていました。
また、ドイツのサウナを訪れた時、アウフグースはタイムテーブルがあって、サウナ施設によると思うけど、1セット終わると参加者に甘い液体とかチューペットとかフルーツとか提供してくれるんです。
何箇所か巡ったけど全ての施設が何かくれたのでドイツはそういうシステムなんだと思う。
て事で私が好きなサウナというテーマから
アウフグース後に食べるアイスキャンディー
↓
アウフグースする為のロウリュに必要な桶と柄杓
でまとめました。
アイスキャンディーの棒にレーザーカッターで「SAUNA」と入れました。
さもテーマのタイトルを入れたかのようですが、試作をしている時点でゴミ箱にしか見えないし、私がサウナが好きだと知っている友人に見せても正解が返ってこなかったのでもう棒に「SAUNA」って刻印していいきろうとした後付けです。
レシピ
桶部分
イラスト
なんかちょとバランスおかしいけど、いろいろ制約があるので。
- 棒の長さは既製品から変えたくない
- この棒でアイスを支えなくてはいけない体積とカタチの限界がある
調査
アイスのサイズはどんなもんなのか?棒との比率は?
スタンダードなサイズっぽい赤城乳業の「ガツン、とみかん」を購入しました。
赤城乳業はガリガリ君のイメージが強いですが、昔からチョコレート系が好きです。
ねっちりトロトロする食感が他社と違う。
多分目隠しして食べても当てられる自信がある。は、どうでもよくて、
W55xD75xH22 くらいだから棒が中心で裏表11くらいですね。
この日ノギスを持ち歩いていなかったので、伊東屋のカレンダーで測っています。
急にサイズが測れるようにお財布に入れてるんだけど、これは本当に便利です。
データ作り
平面は描いたけど、アイスの棒を中間にどうやって差し込むの?
どうやって型とるの?一旦頭で理解するも、作業しだすと、で?ってなっちゃう。
これじゃ液体流れ出ちゃうじゃん。これじゃ棒差し込めないじゃん!
ここが一番自分の脳への問い合わせが多かった。
- 棒は実物を接着する。
- 棒は全身シリコンに浸かって液体を流さない防壁をつくる
- 棒は取り出し面に貫通する必要があるので、覆うようにハンバーガー方式で挟む。
って何書いてるてるのかわからないですね。実物見せながら説明しても伝えられない気がする。
3Dプリンターで出力
棒を挟むのがぴったりうまくいきました。
ここに隙間ができるとシリコンで型とる時流れ込んで棒が収まらなくなるし、そこ失敗するとアイスの液体入れても流れちゃうから重要。
柄杓の縁がギリギリなのは棒の長さを確定する為。
何個もアイスを複製する時に棒の長さを揃えたいっていうのと、アイスを支えるようつっこまないといけない長さというのがあるから。
全然一発でうまくはいってません。
左:1回目柄杓が水に浸かっていないデザイン。
水に浸かっていないと気持ち悪いからデザインやり直し
中:2回目裏表のサイズを間違えた
右:3回目完成形
左、2回目。これじゃ棒を挿した時の裏表の容量が変わってしまって取り外しに失敗しそう。
右、3回目。棒挟む部分が裏表の中心になっている。
研磨
3Dプリンターで出力したままだと表面がザラザラしているので、つるっとさせる為にヤスリで綺麗にします。
シリコンで型取り
柄杓部分は本当は棒に沿って四角の方がフィラメントと出力時間の節約になるけど、シリコン型にした時に丸にしておくと、ちょうど柄杓を逆さにしたようなスタイルになりそうだったので、どうしても丸にしたかった。
棒の防壁のとこに結構気泡が入ってしまったけど、ギリギリ大丈夫
柄杓部分
刻印
最初、母が革用のアルファベットの刻印を持っているのでそれを打ち付けようと思った。
やってみたけど、木が割れちゃってだめだった。
関係ないけど刻印入れを自分で作ったらしく、小さくてかわいかった。
で、前投稿のクッキー缶買いに行った時かっぱ橋で焼印をみて、焼印かぁ〜それオーダーするってないよね?趣味だよ?それはないわ〜
焼きたいのか!レーザーカッターだよ!って思い出して。
レーザーカッター
今回はLIFULL Fabを利用してみました。
https://fab.lifull.com/
Spot Plan ¥800 /1hour (基本料金)
Laser Cutter ¥900 / 30min
合計 ¥1,700
過去2社と違って、わかるなら自分でやりましょうスタイル。
機材の使い方を忘れても、紙に出力した手順書も置いてあって親切。
今回はじめてレーザーカッター使用だったんですが、それはそれでしっかり説明してくれました。
UVもレーザーもハードに付属のソフトウエアだと思うけどAdobeのソフトとか普通の紙のプリント設定とかしてれば、ザッと理解できる。
棒に対してプリントする文字を端寄せにするか中央寄せに悩んだ挙句両方彫刻することにした。
用意したデータ
これを紙に出力し、そこに実際のアイスの棒をぴったり貼り付ける。
(単純なものであれば、彫刻する部分にマステをはると範囲焼けが防げるらしい)
上記と同じデータで枠を削除したもの。プリントするのは文字だけだから。
イラレで作ってフォントもちゃんとアウトラインかけたんだけど、イラレのデータだとアウトラインという認識になってしまうらしく、塗りにしたいのならイラレのデータをjpgに出力する必要があった。
なんかワタワタしたので、備忘録。
彫刻してるところ。
3Dプリンタはプリンタ都合の立ち上がりから何から結構時間かかるけど、UVもレーザーもこちらの位置調整に時間かかるくらいで、割とサクサク動くのね。
すごく楽しい。
端寄せの方が下にズレちゃったけど、まぁ、まぁ。
もうすっごいかわいいね!
居合わせた社員に何かイベントでつかうんですか?て聞かれたけど、「趣味です」
アイスキャンディーをつくる
で、やっとアイスですが、そこはめんどくさいのでチューペットです。
ていうかチューペットって商品名なのね。類似品を使用。
モールドテストはただの水で氷を作成。
シャーベットは1回目、うまく抜けたものの、秒で溶けていくので2回目からゼラチンを1gほど入れました。
てなるとね、STIKAほしいよー!
いろいろあったけど、どうしても外で写真が取りたくて。
でも外でしょ、暑いでしょ、アイスキャンディでしょ、溶けるでしょ、自分で手持ちでデジ一で撮りたいでしょ、セルフタイマーでしょ、ピント合わせるの大変じゃん、アイス溶けるでしょ、あの人何やってんの?でしょ、もう汗だく。
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番外編(写真の事)
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タイマーで撮ってるので子供が入ってしまった。消した。
「SAUNA」の文字が暗くて視認性が悪いので見えやすく加工した。
オレンジの発色をよく。
最初に撮った写真は自分の太い指が気持ち悪い感じで入って嫌だったので撮り直した。
構図的には納得いったけど、時間帯の問題で光がうまくあたらずアイスキャンディーのキラキラ感ヒヤッと感がでず、のっぺりしちゃったのでダメだな。
やり直しはだいたいうまくいかない。
特に機材も持ってないので、部屋の中で撮ったら全然質感が出せない。
最初のテストの氷&ベランダがヒエって感じが良かったんだけど、「アイスキャンディー」にしなくちゃいけなかったから。