Hello Mold

お菓子をつくる食べる

Alfort / Ferrari

自作 アルフォフォート

F1好きの友人のお誕生日プレゼントとしてアルフォートのパロディでとしてFerrariで作成しました。

ネットで検索するとアルフォート自作している人はそこそこいて、 なかでも「ハン・ソロ」は嫉妬しました。(検索するとでてきます)
なぜか対抗心が芽生えるも、ユーモアさで勝負はできない(すでに負けている)再現率の高さで勝負するしかないかぁってなって、側面、背面のデザインまで再現する事になる。 贈る友人への思いもありつつ、90%は自己満足な何かとの戦い。

 

なぜフェラーリなのか

その友人はF1好きで、中でもフェラーリに所属しているキミ・ライコネンを応援しているからです。

製作途中の9月6日にキミがフェラーリから放出されるという記事を目にする。2019年はザウバーへ移籍。

 

なぜアルフォートなのか

フェラーリ」ってググったら右側にロゴがでてきて、それが私はアルフォートにしか見えなかったから。

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そもそも生地プリントする為のデザインネタを探していました。
キミ・ライコネンフィンランド国籍の為、フィンランドの国旗をいじってみたり、Hartwall Original Long Drinkフィンランドのカクテル?みたいなお酒)のロゴをオマージュしてみたり、レーシングカーをデフォルメしてみたり、ヘルメットを描いてみたり。
でもこれもちゃんと好きな選手が使用しているモデルじゃないと問題で、確信がなかったので、贈る本人にどのモデルなのか確認しました。
何をつくるとは伝えていないんですが、「フェラーリのロゴとかでもいいよ」と言われ、「フェラーリ」かぁとググったら・・・
そこからアルフォート脳になってしまった。(生地そっちのけ)

イデア出し へたくそなヨーダ

 

ちなみに、私はF1もフェラーリも詳しくないです。
ただ、私が気ままにヨーロッパばかり旅行していた時期が終わり、ヨーロッパロスになっていた時に友人から「キミの生まれたフィンランドに行きたい一緒に行こう」と声をかけられ、ヨーロッパにいくなら!とOKしました。

ただし、その旅内容には巡礼的なものが含まれます。
もちろん共通目的のオーロラ鑑賞やiittala見学も含んでいますが。
その巡礼の時にもしかしてご本人にあったら、友人だけテンションが上がるのは寂しい、てかそもそも自分は誰の馴染みのお店に来店するのか?ちゃんと意識したいと思って自伝書籍っていうんですか?「F1ドキュメント キミ・ライコネン…頂点へ」をお借りしてちゃんと読みこんで、さらに何本かベストドライブ?走行?映像を観せてもらいました。(wow wow入ってて録画してる)(感想としては、エンジニアのマシンがかっこいいなぁ)
逆に、ならば!私の行きたいも詰め込みたい!と手っ取り早くよさを伝える為にタナカカツキさんの「サ道」を貸し、日本で一回一緒にサウナ行ってからフィンランド行って、それ以降私以上にハマっててすごい。ていうのが2014年。
あ、旅行中ご本人にはもちろん遭遇する事はありませんでした。

 

 

それでは作ろう!と、なったものの、どう作るか悩みました。

 

3Dプリンタで出力したものでチョコを抜くのは難しい。(液体がオブジェクトに浸透してしまう。オブジェクトは硬いので、固まったチョコが抜けない。)3Dプリンタでオブジェクトをつくり、それをシリコン型をとり、チョコ型として使う。というのは前々からやろうと思っていた。ただし、アルフォートの帆の膨らみ、丸みをどう再現できようか?

 

[1] 3Dプリンタレリーフのオブジェクトをつくる→ボツ

丸みを出す為にタミヤの光硬化パテとサーフェイサーとか使ってサンドペーパーとかで整形したのちシリコンをながそうと思った。
しかし、馬もロゴも細かすぎるし、3Dプリンタの積載地がボコボコしてしまうのがきになる。

 

[2] レーザープリンタで凹型を作り、石粉粘土で型をとり、それをシリコンでレリーフのオブジェクトをつくる→ボツ

石粉粘土で抜いたものをサンドペーパーなどで削り、馬に丸みを出す。型押し程度で粘土を抜いたら歪みがでてしまう。
固まってから抜くとなるとレーザープリンタで作成したものを破壊して抜かなければいけない。
レーザープリンタがたまたま身近にある環境だったので、そこのマスターにお願いしようと思った。)

 


---ここで本人に、跳ねのレリーフを持ってないか聞いてみる。
 (前に自慢された記憶がある)


---持っている!なんといいサイズ!なんといいフォルム!既成のアルフォートに納まるサイズ! 
 こちらを元に再構想

 

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借りた馬はこちら。洋服購入時についていたタグだそうです。

 

[3] レーザープリンタで枠とテキストロゴだけ凸にした皿のようなものを作り、馬を合体、シリコンで抜き型→ボツ

レーザープリンタのマスターに相談。
レーザープリンタは深度を設定できない事を知る。あと、角度もつけられない。多分そうだろとデータを改修。
これなら3Dプリンタの方がいいよ、角度もつけられるし。とアドバイスをもらう。(アルフォートミニの枠は額のように傾斜になっている)

この時、マスターと面識はあるがカジュアルにお願いできる間柄ではないので、何度も出向いてお話するのも苦手なのであわよくばその場で出力してもらおうとデータを作ってもっていくと同時に、一体「私は何をやりたいのか」というのをサクッと理解してもらう為にプレゼン資料みたいなもを用意しました。
結果それが41ページにもなる計画書兼報告書pptになってしまいました。
 

[4] 3Dプリンタで枠とテキストロゴだけ凸にした皿のようなものを作り、馬を合体、シリコンで抜き型

とりあえずマスターのとこで出力してもらう。うちのプリンタより性能がいいんだろう、細かいもののできの良さに感動しちゃう。

 

[5] 保険1:石粉粘土

枠内にテキストロゴを入れるのを諦め、石粉粘土で土台と枠をつくり、馬を合成してシリコンで形成。
わたしのフェラーリファーストインプレッションのアルフォートから遠ざかる。

 

[6]保険2:そのままの中袋

菓子をつくる事自体諦める。

 


 

これが完成するまでおよそ2ヶ月かかりました。
私何やってるんだろう?と思う日々でした。
完成するまでの道のりを何回かにわけて投稿します。

1.アルフォートとフェラーリのロゴについて
2.アルフォートの種類と選択
3.アルフォートのパッケージとお菓子本体の採寸
4.パッケージデザインと製作過程
5.菓子本体製作の流れ
5-1.チョコのレリーフ作成 | 3Dプリンターパート
5-2.チョコモールド作成 | シリコンパート
5-3.ビスケットモールド作成 | 3Dプリンタパート
6.菓子制作 | ビスケット
7.菓子制作|  チョコレート
8.チョコレートの偉大さ
9.チョコレートへの思い

 

続く