QR Code Chocolate & Cookie
単純にSNSなどでURLだけ貼り付けてシェアしてね!と伝えるのではなく、せっかく作っているのだから何か作って渡して知ってもらおうと思い、つくりました。
- パッケージ状態を写真に撮る。
- 袋から出してQR コードを読み取る。
- サイトにアクセスし、これを読む。
- URLコピーして、写真とともにどこかに共有してください。
なんでもいいです。いいと思ってもらえたらでいいです。
※お渡しした中にチョコの表面が白く粉を吹いているようにみえるようになってるのもあるかもしれません。
ファットブルーム(fat bloom)というもので温度変化により生じるチョコレートにの劣化現象の一つで風味や口溶けは損なわれるが身体への影響はないものです。
どうしてもこの暖房や外気の温度差で一定を保つ事は難しいし、冷蔵庫にいれてしまうと高低差が激しくなる為それも避けてます。
制作目的
PVを増やす事
制作物のゴール
QRコードが読み込める事
フェラーリの時の失敗の繰り返しのおかげで割とサクッとゴールに近づきました。
QRコードの仕組み
QRコードを読み込むポイントは背景とコード部分の白黒2階調の差の強さ。 そして角3つの四角と右下方の四角がちゃんと捉えられる事。
この四角はコードの読み取りミスを訂正する能力があるらしく、これがキレイに出力できれば中がまぁまぁでもわりと読みとれる。
参考:仕組みが分かれば、スマホなどいらぬ……ッ! 肉眼のみで解読するQRコード講座
誤り訂正レベルが最高にするとQRコードの絵面が細かくなる。
これはさすがに厳しいかな。と言う事で誤り訂正レベル低めで作成。
QRコードはbitlyで短縮URLにして作成しました。
QRコードが読み込めた時にちゃんとしたURLが出てた方がいいと思ったんですが、文字数が多く、QRコードが複雑で読み込めないリスクの方が高かったからです。
何でどう作るかの構想
[1] 単純クッキー
クッキーモールドでザクザク抜いていこうと思っていたけど、クッキーの押し型程度では2階調を明確に表現する事ができないといけなと言う事でボツ。
[2] 背景はバター、コードはココアの2色クッキー
小さいビットは1mmクラスなので抜けないし、よれるし膨らんで潰れるって事でボツ。
[3] シリコンモールドでミルクチョコ
小さいビットは1mmクラスなので抜けないし、コードとしての形状はキレイにだせそうだが階調の差がだせない。でボツ。
[4] シリコンモールドでミルク&ホワイトチョコ
いけそう。
ただ、やはりホワイトチョコは溶けやすい。
あの暑かった日からだいぶ気温は下がったものの、今度は暖房の入った部屋の中で形状を維持できるものか? ホワイトチョコを溶かさず、形状を維持したまま届けるには溶けない固形でホールドする必要がある、そうなるとクッキーです。
クッキーをチョコレートより大きい台座を作り、そこにチョコを乗せ、箱でホールドする。
レシピ
チョコレート
3Dモールド
- bitlyで短縮URLを生成
- QR Code GeneratorでQRコード生成、SVGをダウンロード
- イラレでサイズを調整して、tinkercadにインポート。
- QRコード背景部分をtinkercad上で作成し、stlにエクスポート。
- 3Dプリンター付属のアプリケーションで3wにスライス。
アルフォートの経験上、コード部分の高さは薄め。
深いとうまくチョコが抜けない。
浅くてもじゅうぶんカタチになる。
とりあえずスマホでQRコードを読み込んでみるが読み込めず...
この時ヤスリかすでコード部分が白くなったのでまたQRコードを読み込んでみる。
読み込めた!俄然やる気がでる。
細かいやすり粉はエアダスターで飛ばす。
パストリーゼで消毒して1日乾かす。
シリコンモールド
使用しているシリコンは食品用のシリコンです。
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A液とB液と混ぜて攪拌してから7分くらいで終わらせなきゃ固まってきて気泡がぬけなくなるので大忙しです。
タイムラプスで撮っています。本来はだいぶゆっくりなので、気泡が浮かんでくる途中で固まってしまわないか心配で心配でしばらくみちゃいます。
6時間経って固まったのを確認して容器から外す。
これをカッターで綺麗に線を入れて剥がす。
本体を剥がす。
3Dプリンタの性能の関係でわりと隙間ができているところがあって、そこにシリコンがしっかり入っていっていらない突起ができてしまう。
でも大丈夫。(アルフォートで経験済み。)
ものすごくきれいになるかときかれればそうでもないけど。
シリコンが綺麗に出来上がりました。
またQRコードを読み込んでみる。
読み込めない...
食器用洗剤でパストリーゼかけて一晩乾かす。
製菓
冷蔵庫で1時間。
出来上がり!
そしてQRコードを読み込んでみる。
1.5mmボコっと飛び出ているだけあって、光の加減によってはコード内に影ができてしまうようで、うまく読み込めない確率は結構高い。
その辺を解消しないとと思いつつ...
クッキー
3Dモールド
こちらは正方形の組み合わせなので直接tinkercadで作成しました。
引き出しみたいな箱は、内側にしるしをつけるためのやすです。
内側のサイズがチョコの出来上がりサイズ+1mmで47mm
外58
中52
厚さ1mm
高さ10mm
だから、
外寸:チョコ46mm
外寸:クッキー52mm
チョコの周りに3mm幅が確保される計算
製菓
箱
▼袋のサイズ
外寸:100x120
内寸:90x120
▼紙制作サイズ
幅:74mm
中の四角:54mm
側面の高さ:12mm
(側面高さの内訳)
チョコの高さ:4.5mm
クッキーの高さ:6mm
チョコが袋に接触しないように入れる空間:1.5mm
ギリギリだけど、これ以上側面を高くすると袋に入らなくなる。
センターはくり抜かずにクロスに切り込みをいれて4辺折り曲げる事で高さの強度をつけます。
谷折りの際は強く折りすぎず、クッキーをはめるとホールド感がいい感じです。
以上、よろしくお願い致します。
後でまとめる。
しつこいようですが衛生的にやってますの主張です。
他人の胃の中に入るものは作っているので気にします。
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今回解った事と反省点
[1]QRコードはiPhoneのデフォルトよりAndroidのデフォルトの方が認識力が高い
[2]使用後のシリコンモールドは”熱湯”で洗い、濡れている間に水分を拭き取る。
チョコレートがキレイに抜けた!と思っても、数時間後部分的に白く粉吹きのように変化してしまう。(ファットブルーム)
ちゃんとテンパリングしてるのになんでだろうなぁと。
シリコンモールドはお湯で食器用洗剤でワシワシ洗ってパンパン叩いて半日乾燥させていました。
布で拭くと繊維がついてしまうし、キッチンペーパーだとワサワサして拭けない。
白くなってしまう原因は多分、水が乾燥した跡だと思う。
あと、キッチンの湯沸かし器のお湯じゃぬるくてチョコレートの脂が抜けきれていなかった。
あ〜あ〜食洗機があったらなぁ〜
完成後のシリコン型の耐熱温度は200℃まで可能との事で、チョコレートを抜いた後、沸騰した熱湯をそそぎ、細かい部分も竹串でなぞる。
食器用洗剤も入れてさらになぞる。お湯で流す。パンパン叩いて水分を飛ばし、すぐさま綿棒で拭き取る。
QRコードの小さい正方形の部分も。成型されたシリコンは結構強くて、ビヨビヨのばしてもわりと平気。
シリコンが乾いてから気になるところを処理しようとするとシリコンのモチモチしたのが全力になっているのでちょっとでも布が接触すると繊維が着いてしまう。
手作りのお菓子と考えたらそんな繊維くらいたいした害ではないんだけど、クオリティを下げるのでNO繊維NOダストでいきたいです。
やっぱり違う。普通にファットブルームだ!
白くなってしまったチョコレートが食べたい
これみると、体温て特別な何かを発してるんだなぁと思った。最後、箱にチョコを押し込む時、グローブつけた手でやってたけど、熱を伝道しないもので押し込まないとだめなんだなぁ。もうそれ以上の温度管理はできないかな。
だってジャン=ポール・エヴァンの店舗とかすごいしね。やー!チョコは難しいね。