Hello Mold

お菓子をつくる食べる

πチェコレート(3.14 ホワイトデー)

ホワイトデー π pi

π = 3.14159 26535 89793 23846...
小数点以下20桁まであります。
何も見ずに並べてください。自分の記憶を試されます。

 

πの書体は映画「π」のオマージュです。
映画館に観に行ったけど、内容全く覚えていません。


π - Trailer

 

なんでアラビア数字は世界共通なんだろーなー。アラビア数字で会話ができたら良かったのになーって思った。
32568? 8-91276- 222!!!

 


The Damned - Neat Neat Neat - Baby Driver Movie Scene

 

あ!タイムリーに、ダムドがサマソニに...

こうしてYouTubeの海原へ...

 

概要

▼パッケージ

  • DMM.makeの見学ツアーに参加してUVプリンタをみて、使ってみたいと思った。
  • 年末にシモジマでラミジップ売っているの見て、流行ってるよな〜売ってるんだぁ〜と思う。

まず、この2つが重なってラミジップにUVプリントしたパッケージを作る事を決めた。

 

▼中身

ラミジップ流行ってて、箸置きやノートすらラミジップに入れて販売されて、え?ジップに入れる意味ある?!
え?何?おしゃれ?って思ったので、1回では食べきらない数回わけて食べる状態のものを入れようと思った。

 

[ 1 ] ベビースター風クッキー

小さい絞り金口で円に抜いてそこに市販の製菓用スタンプで数字を型押し。
→ 数字がはっきり見えない
→ ザザーっていっきに食べきってしまう。

クッキー

 

[ 2 ] 飴

簡単に見えてとても難しかった。
熱い・早い・タイミング・正確な分量
とにかく気泡ができてしまう、色むらができてしまう。

飴

 

[ 3 ] グミ

わりと綺麗にできて、シリコンとの相性も良かった。
ただ、美味しくなかった。
食品贈る最低限のマナーとして自分でまずいと思うものってないよなって思った。

グミ

 

[ 4 ] ラムネ

やーこんなきれいにできるもんなだなーと思った。
強度もなかなかで、持ち運びも良さそう、溶ける心配もない。
こちらはシリコンだとパキっとしないのでラムネをやるなら3Dプリンタから出力したままのタイプでモールド考えなきゃな!
って思うも、これも全然食べたいと思わないくらい美味しくなかった。

ラムネ

 

で、実績のあるチョコレートに落ち着いたのですが、
飴グミラムネ、どれも可能性はあるのでもう少し研究してみようと思う。
そもそも牡蠣にあたって1週間時間をムダにしたのが痛かった。

 

レシピ

 

パッケージ


Fabcafe:サンプル印刷

UVプリンター:Roland VersaUV LEF-12

Fabcafeで得たもの

  • プリント手順の理解
  • 薄くてもプリントできる
  • 実現したいデザインによってはベースに白を置く方が色がちゃんと出る

ベースを敷く時はオフセットした方が良さそう。

 

DMM.make:本刷り

UVプリンター:Roland VersaUV LEF-12

  • イラレでデータ作る
  • 機材の専用ソフトウェアに取り込む
  • 白と透明の特色の色設定を変更
  • 順次プリント
    白/透明/CMYKは噴射口が違うので例えばこの3つ全て使うなら3回プリントされてできあがる。

 

データの作り方

UVプリンター データの作り方

結局、薄いラミジップにプリントする事はできるが、ラミジップが若干うねったり、インクがのっかると変形して噴射口に接触してしまって失敗率が高いので、ラミジップをピーンと張れる何かを?とサイドをテープで貼ってみたりしましたが、DMM.makeのスタッフさんが即興でステキなジグを作ってくれたおかげで効率よく作業を終える事ができました。

 

スタッフが作ってくれたジグ

スタッフが作ってくれたジグ


3袋づつプリントしていたので、スタンバイ用に6個用意してくれました。
挿入の際、袋が傷つかないように角を丸めてくれました。
もう、感激でした。

 

刷り上がったラミジップ

刷り上がったラミジップ

中身

 

調査

QRコードのように色違い部分が突起しているのではなく、平面で色違いにしたい。
あれ?どうやって型つくんだっけ?あれ?どっちが凸でどっちが凹だ?で、思いついたのがペロティで、早速スーパーへ勉強に。


出会ったのはグリコのペロティではなく、不二家アンパンマンのペロペロチョコでした。
あまりのクオリティの高さに興奮し、ネットで見たら食パンマンあるのにこのロットにはアンパンマンドキンちゃんバイキンマン赤ちゃんマンメロンパンナちゃんしかない!
買い占めたい!わーーーって立ち上がったら立ちくらみ。
キッズ菓子は下段だからさ、しゃがんでみてたから...

ま、それはどうでもよくて、くぼみだけで表現する部分、色味をみせる為の溝の幅、深さ。
色混じり、気泡による崩れのない完璧さ。勉強になりました。

 

 

 

モールド作成

 

データ作成

前提として、複数のオブジェクトを袋に入れたい。
→それなりに小さい

文字(カラー)部分が細すぎるとチョコがうまく入らず失敗する
→大きくなる

このギリギリ、3.+20桁の22粒がピタッと入るサイズを検出。

svg→stl

svgstl

3Dプリント


πチョコレートモールド

こんなにいっきにプリントしたのは初めてです。もっのすごく時間かかった。

 

磨き

手前:磨き前 奥:磨き後

手前:磨き前 奥:磨き後

 

 

シリコン漬けへ 

シリコン漬け
左:シリコン流しこみ 右:シリコン 硬化後


まぁ、誰だってシリコンの無駄使いはしたくないと思うんですよね、
製菓する時に作業しやすい程度の間隔をあけ、均一に並べる事がより節約できると思うんです、
この22粒が入る、というか、きりのいい数で型取れる器を探したらこのトレイだったので、どちらかというとこのトレイで22粒が決まったんだけど。
並べるのがしんどかった。1時間くらいかかった。その1時間こそ無駄なんじゃないか?って思うかもしれないけど、容器を分けたり雑に置いて失敗してシリコン代を無駄にするなら1時間かけた方がいい。
数字も均一方向に並べて、自分の執拗さよ....


固まったら外します。
オブジェクトと背面の隙間に入ってしまったシリコンの薄い膜をカッターで線を入れてくり抜きます。

オブジェクトに不要な凹凸があったのでこのままでは汚いです。
汚い部分をピンセットで除去してお手入れします。

 

左:取り外し直後 右:お手入れ後

 

チョコレート作成

 

種類

どうしても時間が経つとファットブルームしてしまって見た目の美しさが損なわれる。
どうしたら良いのか?製菓のプロに相談したところ見た目だけ綺麗にしたいのならば上掛けチョコを使うといとアドバイスをいたきました。

3種のホワイトチョコでテストしてみました。

チョコレートの種類
左:成城石井カカオ35% 中:クーベルチュールカカオ(アールスト) 右:上掛けチョコ(ノベルビアンコ)

上掛けチョコは見事にきれいに抜く事ができ、ファットブルームも起きない。
上掛けチョコにはココアバターが入っていない、ただの油脂加工品である。
というか幼い頃から姉にホワイトチョコレートはただの油だと言い聞かされてたけど、ココアバターが入ってるとチョコレートと言えるっぽい?

そんなこんなで、ピンクの部分はデコペンで挿入し、上からホワイトチョコを流し込む。

チョコレート工程
チョコレート工程

 

できあがり!なんだろう、公衆電話のボタン感が拭えないわよね。

できあがり!なんだろう、公衆電話のボタン感が拭えないわよね。

 


ラミジップにプリントしようとしたらグラビア印刷とかそういうのになって相当数刷らないといけなくなってしまう。
だから市場でみるものはほとんどプリントしたシールを貼り付けてオリジナルをだしている。
それでもじゅうぶんかわいいけど、あえてやってみたかっただけ。
ラミジップはたくさん入って高くもない、つまりいっぱい余ってるけど、お茶の葉おすそ分けしたりするのにも使えるし、いいと思う。
今後ラミジップに装飾するのは多分デザインシール貼り付けパタンかな。
そしたら今度シールの質が、とか型抜きがいいとか執拗に調べ始めるんだろうな....

 

 

おしまい



 

QR Code Chocolate & Cookie

QRコードチョコ
QRコードチョコ&クッキーパッケージ

単純にSNSなどでURLだけ貼り付けてシェアしてね!と伝えるのではなく、せっかく作っているのだから何か作って渡して知ってもらおうと思い、つくりました。

  • パッケージ状態を写真に撮る。
  • 袋から出してQR コードを読み取る。
  • サイトにアクセスし、これを読む。
  • URLコピーして、写真とともにどこかに共有してください。
    なんでもいいです。いいと思ってもらえたらでいいです。

 

※お渡しした中にチョコの表面が白く粉を吹いているようにみえるようになってるのもあるかもしれません。
ファットブルーム(fat bloom)というもので温度変化により生じるチョコレートにの劣化現象の一つで風味や口溶けは損なわれるが身体への影響はないものです。
どうしてもこの暖房や外気の温度差で一定を保つ事は難しいし、冷蔵庫にいれてしまうと高低差が激しくなる為それも避けてます。

 

制作目的

PVを増やす事

 

制作物のゴール

QRコードが読み込める事

フェラーリの時の失敗の繰り返しのおかげで割とサクッとゴールに近づきました。

結果的にはパッケージの上からだと読み込みが難しい、Androidならまぁまぁいける。 チョコレート出来立ては100%読み込めるレベルにできたが、チョコレートの温度変化により制作からしばらく経つと認識力が弱まる。 フェラーリのゴールは文字の「Ferrari」はじめ、跳ね馬、全てが気泡が入らず美しくチョコレートを抜く事だったので辛かったです。

 

QRコードの仕組み

QRコードを読み込むポイントは背景とコード部分の白黒2階調の差の強さ。 そして角3つの四角と右下方の四角がちゃんと捉えられる事。
この四角はコードの読み取りミスを訂正する能力があるらしく、これがキレイに出力できれば中がまぁまぁでもわりと読みとれる。

参考:仕組みが分かれば、スマホなどいらぬ……ッ! 肉眼のみで解読するQRコード講座

誤り訂正レベルが最高にするとQRコードの絵面が細かくなる。
これはさすがに厳しいかな。と言う事で誤り訂正レベル低めで作成。
QRコードはbitlyで短縮URLにして作成しました。
QRコードが読み込めた時にちゃんとしたURLが出てた方がいいと思ったんですが、文字数が多く、QRコードが複雑で読み込めないリスクの方が高かったからです。

 

このサイトのQRコード

たいしてかわらないか...

 

何でどう作るかの構想

 

[1] 単純クッキー

クッキーモールドでザクザク抜いていこうと思っていたけど、クッキーの押し型程度では2階調を明確に表現する事ができないといけなと言う事でボツ。

 

[2] 背景はバター、コードはココアの2色クッキー

小さいビットは1mmクラスなので抜けないし、よれるし膨らんで潰れるって事でボツ。

 

[3] シリコンモールドでミルクチョコ

小さいビットは1mmクラスなので抜けないし、コードとしての形状はキレイにだせそうだが階調の差がだせない。でボツ。

 

[4] シリコンモールドでミルク&ホワイトチョコ

いけそう。

ただ、やはりホワイトチョコは溶けやすい。
あの暑かった日からだいぶ気温は下がったものの、今度は暖房の入った部屋の中で形状を維持できるものか? ホワイトチョコを溶かさず、形状を維持したまま届けるには溶けない固形でホールドする必要がある、そうなるとクッキーです。
クッキーをチョコレートより大きい台座を作り、そこにチョコを乗せ、箱でホールドする。

 

 

レシピ

 

チョコレート

3Dモールド

  1. bitly短縮URLを生成
  2. QR Code GeneratorQRコード生成、SVGをダウンロード
  3. イラレでサイズを調整して、tinkercadにインポート。
  4. QRコード背景部分をtinkercad上で作成し、stlにエクスポート。
  5. 3Dプリンター付属のアプリケーションで3wにスライス。

アルフォートの経験上、コード部分の高さは薄め。
深いとうまくチョコが抜けない。
浅くてもじゅうぶんカタチになる。

stlデータ

stlデータ

 

出力

出力

 

とりあえずスマホQRコードを読み込んでみるが読み込めず...

 

ぼこぼこしていることろをサンドペーパーでやすります

ぼこぼこしていることろをサンドペーパーでやすります


この時ヤスリかすでコード部分が白くなったのでまたQRコードを読み込んでみる。
読み込めた!俄然やる気がでる。

 

ウエスで磨く

エスで磨く


細かいやすり粉はエアダスターで飛ばす。
パストリーゼで消毒して1日乾かす。

 

シリコンモールド

使用しているシリコンは食品用のシリコンです。

シリコンを正確に計り、撹拌します。

シリコンを正確に計り、撹拌します。

A液とB液と混ぜて攪拌してから7分くらいで終わらせなきゃ固まってきて気泡がぬけなくなるので大忙しです。

 

シリコン流しこんだ直後
シリコン流しこんだ直後|しばらく経過した状態
気泡が抜けていきます

 

タイムラプスで撮っています。本来はだいぶゆっくりなので、気泡が浮かんでくる途中で固まってしまわないか心配で心配でしばらくみちゃいます。

 

6時間経って固まったのを確認して容器から外す。

 

シリコンを容器から外す。

3Dプリンターで出力した正方形は4角が若干反り返ってしまう&容器が若干湾曲しているせいで裏に空間ができてしまう。


これをカッターで綺麗に線を入れて剥がす。
本体を剥がす。

 

シリコンからオブジェクトを外す

こんな感じ



3Dプリンタの性能の関係でわりと隙間ができているところがあって、そこにシリコンがしっかり入っていっていらない突起ができてしまう。
でも大丈夫。(アルフォートで経験済み。)
ものすごくきれいになるかときかれればそうでもないけど。

 

シリコンの余分部分をピンセットで剥がす

ピンセットでピーっと剥がせます

 

キレイになったシリコン

お手入れしたところ


シリコンが綺麗に出来上がりました。

またQRコードを読み込んでみる。
読み込めない...

食器用洗剤でパストリーゼかけて一晩乾かす。

 

製菓

ミルクチョコ湯煎&テンパリング
型に流しヘラできる
ホワイトチョコ流す
ミルクチョコ湯煎&テンパリング→型に流しヘラできる→ホワイトチョコ流す


冷蔵庫で1時間。
出来上がり!
そしてQRコードを読み込んでみる。

QRコードチョコがスマホで読み込めた

読み込めた!!!!! 読める!!読めるぞ!!
この興奮たるや、もう完全にムスカ状態でした。



1.5mmボコっと飛び出ているだけあって、光の加減によってはコード内に影ができてしまうようで、うまく読み込めない確率は結構高い。
その辺を解消しないとと思いつつ...

 

クッキー

3Dモールド

こちらは正方形の組み合わせなので直接tinkercadで作成しました。
引き出しみたいな箱は、内側にしるしをつけるためのやすです。
内側のサイズがチョコの出来上がりサイズ+1mmで47mm

外58
中52
厚さ1mm
高さ10mm


だから、
外寸:チョコ46mm
外寸:クッキー52mm
チョコの周りに3mm幅が確保される計算

 

クッキーモールド 出力

クッキーモールド 出力

 

製菓

クッキー焼く前|焼き上がり
クッキー焼く前|焼き上がり

 

▼袋のサイズ
外寸:100x120
内寸:90x120

▼紙制作サイズ
幅:74mm
中の四角:54mm
側面の高さ:12mm
(側面高さの内訳)
チョコの高さ:4.5mm
クッキーの高さ:6mm
チョコが袋に接触しないように入れる空間:1.5mm
ギリギリだけど、これ以上側面を高くすると袋に入らなくなる。

箱のサイズ

QRが読み込めなかった時の保険の主張がすごい

 

鉄筆で線入れてからカッターできっていきます

鉄筆で線入れてからカッターできっていきます



センターはくり抜かずにクロスに切り込みをいれて4辺折り曲げる事で高さの強度をつけます。
谷折りの際は強く折りすぎず、クッキーをはめるとホールド感がいい感じです。

 

クッキー側面

どうも納豆にみえてしかたない

 


以上、よろしくお願い致します。

 

 

後でまとめる。
しつこいようですが衛生的にやってますの主張です。
他人の胃の中に入るものは作っているので気にします。

 

 

今回解った事と反省点

[1]QRコードiPhoneのデフォルトよりAndroidのデフォルトの方が認識力が高い

[2]使用後のシリコンモールドは”熱湯”で洗い、濡れている間に水分を拭き取る。

チョコレートがキレイに抜けた!と思っても、数時間後部分的に白く粉吹きのように変化してしまう。(ファットブルーム
ちゃんとテンパリングしてるのになんでだろうなぁと。
シリコンモールドはお湯で食器用洗剤でワシワシ洗ってパンパン叩いて半日乾燥させていました。
布で拭くと繊維がついてしまうし、キッチンペーパーだとワサワサして拭けない。

白くなってしまう原因は多分、水が乾燥した跡だと思う。
あと、キッチンの湯沸かし器のお湯じゃぬるくてチョコレートの脂が抜けきれていなかった。
あ〜あ〜食洗機があったらなぁ〜

完成後のシリコン型の耐熱温度は200℃まで可能との事で、チョコレートを抜いた後、沸騰した熱湯をそそぎ、細かい部分も竹串でなぞる。
食器用洗剤も入れてさらになぞる。お湯で流す。パンパン叩いて水分を飛ばし、すぐさま綿棒で拭き取る。
QRコードの小さい正方形の部分も。成型されたシリコンは結構強くて、ビヨビヨのばしてもわりと平気。
シリコンが乾いてから気になるところを処理しようとするとシリコンのモチモチしたのが全力になっているのでちょっとでも布が接触すると繊維が着いてしまう。
手作りのお菓子と考えたらそんな繊維くらいたいした害ではないんだけど、クオリティを下げるのでNO繊維NOダストでいきたいです。

やっぱり違う。普通にファットブルームだ!
白くなってしまったチョコレートが食べたい
これみると、体温て特別な何かを発してるんだなぁと思った。最後、箱にチョコを押し込む時、グローブつけた手でやってたけど、熱を伝道しないもので押し込まないとだめなんだなぁ。もうそれ以上の温度管理はできないかな。
だってジャン=ポール・エヴァンの店舗とかすごいしね。やー!チョコは難しいね。

 

Alfort / Ferrari [2] アルフォートの種類と選択

アルフォートの種類と選択

 

パッケージ

アルフォートパッケージ

中身

アルフォート ビスケット

通常サイズは帆の線や海の線が細かい。
通常サイズはフチに綱の装飾がある。
通常サイズはビスケット部分に「BOURBON」のロゴが入っている。

 

まず、アルフォートにはパッケージが3サイズ、ビスケットが2サイズある。
「通常サイズ」と「ファミリーサイズ」の中身のビスケットのサイズは同じ。
パッケージ的に箱をつくりたいので「ミニ」。
ミニのビスケットのサイズは小さ過ぎて再現するには厳しすぎる。
通常サイズも大きい言えども細かい。市販のものの様に細かい線やフチの綱をいれるのはリスク。
箱はミニ、中身はミニを通常サイズに拡大したものでつくる事に決定。

 

 

続く

Alfort / Ferrari [1] アルフォートとフェラーリのロゴについて

アルフォートについて

ブルボンのビスケットチョコレート菓子である『アルフォート(Alfort)』の商品名は、『冒険』や『夢』『ロマン』をイメージして考えられた造語です。

造語なので『アルフォート(Alfort)』という言葉自体に意味はありません。

しかし、ブルボン(Bourbon)が『アルフォート(Alfort)』という言葉を作る際にイメージしたのは『冒険』や『夢』『ロマン』だそうです。

チョコレートにかたどられた『帆船』は、『冒険・夢・ロマン』の象徴です。 大航海時代、大海原に駆り出した多くの帆船は、『アルフォート(Alfort)』をイメージする『冒険・夢・ロマン』そのものなのです。

引用:アルフォート(Alfort)の語源・由来・意味 | 語源由来図書館

だ、そうです。 Bourbon公式でないので真意はわかりませんが。
「夢・冒険」と言われると1987年発売の酒井法子の「夢冒険」を思い出します。私小2くらいの運動会の入場行進曲だったので今でも脳に刷り込まれています。ちなみにアルフォート発売の1994年はTRFが大活躍していたそうです。
キャッチコピーの「午後の、楽しい時間に。」は当時いろんな紅茶シリーズもあったな、て思い出します。

特にサントリーのPekoeの踊りはなんかすごく練習した記憶があります。


【懐かCM】1980年代 サントリー紅茶 Pekoe ピコー ~Nostalgic CM of Japan~

 


夢冒険 (1987)

トイプードルの衣装すごいね。そういえばこの頃プードルも流行ってたかも?
実はすごく大きいって。

 

 

フェラーリのロゴについて(解釈間違ってるかも)

 

FERRARIとSCUDERIA FERRARIのロゴの違い

SFとは「SCUDERIA FERRARI」(スクーデリア・フェラーリ)の意味らしく、SCUDERIAチーム なのでF1のチーム・フェラーリ らしい。
だからF1のフェラーリのロゴは右になります。


説明されてもわからなかったので身近なソフトバンクで考えてみて、あーそういう事か!の図↓

通信会社のロゴと野球チームのロゴ

 

 

カラーコード

 

各々のカラーコード


正しい色が出したいと調べてみるも、事実はわからなかった。
また、オフセットに出すわけではないのでDICカラーで指定する必要もなくなった。
と、言う事でWebからDLしたロゴデータ(SF)を使用して作成する事にしました。

 

続く

Alfort / Ferrari

自作 アルフォフォート

F1好きの友人のお誕生日プレゼントとしてアルフォートのパロディでとしてFerrariで作成しました。

ネットで検索するとアルフォート自作している人はそこそこいて、 なかでも「ハン・ソロ」は嫉妬しました。(検索するとでてきます)
なぜか対抗心が芽生えるも、ユーモアさで勝負はできない(すでに負けている)再現率の高さで勝負するしかないかぁってなって、側面、背面のデザインまで再現する事になる。 贈る友人への思いもありつつ、90%は自己満足な何かとの戦い。

 

なぜフェラーリなのか

その友人はF1好きで、中でもフェラーリに所属しているキミ・ライコネンを応援しているからです。

製作途中の9月6日にキミがフェラーリから放出されるという記事を目にする。2019年はザウバーへ移籍。

 

なぜアルフォートなのか

フェラーリ」ってググったら右側にロゴがでてきて、それが私はアルフォートにしか見えなかったから。

f:id:hellomold:20181108233734j:plain

そもそも生地プリントする為のデザインネタを探していました。
キミ・ライコネンフィンランド国籍の為、フィンランドの国旗をいじってみたり、Hartwall Original Long Drinkフィンランドのカクテル?みたいなお酒)のロゴをオマージュしてみたり、レーシングカーをデフォルメしてみたり、ヘルメットを描いてみたり。
でもこれもちゃんと好きな選手が使用しているモデルじゃないと問題で、確信がなかったので、贈る本人にどのモデルなのか確認しました。
何をつくるとは伝えていないんですが、「フェラーリのロゴとかでもいいよ」と言われ、「フェラーリ」かぁとググったら・・・
そこからアルフォート脳になってしまった。(生地そっちのけ)

イデア出し へたくそなヨーダ

 

ちなみに、私はF1もフェラーリも詳しくないです。
ただ、私が気ままにヨーロッパばかり旅行していた時期が終わり、ヨーロッパロスになっていた時に友人から「キミの生まれたフィンランドに行きたい一緒に行こう」と声をかけられ、ヨーロッパにいくなら!とOKしました。

ただし、その旅内容には巡礼的なものが含まれます。
もちろん共通目的のオーロラ鑑賞やiittala見学も含んでいますが。
その巡礼の時にもしかしてご本人にあったら、友人だけテンションが上がるのは寂しい、てかそもそも自分は誰の馴染みのお店に来店するのか?ちゃんと意識したいと思って自伝書籍っていうんですか?「F1ドキュメント キミ・ライコネン…頂点へ」をお借りしてちゃんと読みこんで、さらに何本かベストドライブ?走行?映像を観せてもらいました。(wow wow入ってて録画してる)(感想としては、エンジニアのマシンがかっこいいなぁ)
逆に、ならば!私の行きたいも詰め込みたい!と手っ取り早くよさを伝える為にタナカカツキさんの「サ道」を貸し、日本で一回一緒にサウナ行ってからフィンランド行って、それ以降私以上にハマっててすごい。ていうのが2014年。
あ、旅行中ご本人にはもちろん遭遇する事はありませんでした。

 

 

それでは作ろう!と、なったものの、どう作るか悩みました。

 

3Dプリンタで出力したものでチョコを抜くのは難しい。(液体がオブジェクトに浸透してしまう。オブジェクトは硬いので、固まったチョコが抜けない。)3Dプリンタでオブジェクトをつくり、それをシリコン型をとり、チョコ型として使う。というのは前々からやろうと思っていた。ただし、アルフォートの帆の膨らみ、丸みをどう再現できようか?

 

[1] 3Dプリンタレリーフのオブジェクトをつくる→ボツ

丸みを出す為にタミヤの光硬化パテとサーフェイサーとか使ってサンドペーパーとかで整形したのちシリコンをながそうと思った。
しかし、馬もロゴも細かすぎるし、3Dプリンタの積載地がボコボコしてしまうのがきになる。

 

[2] レーザープリンタで凹型を作り、石粉粘土で型をとり、それをシリコンでレリーフのオブジェクトをつくる→ボツ

石粉粘土で抜いたものをサンドペーパーなどで削り、馬に丸みを出す。型押し程度で粘土を抜いたら歪みがでてしまう。
固まってから抜くとなるとレーザープリンタで作成したものを破壊して抜かなければいけない。
レーザープリンタがたまたま身近にある環境だったので、そこのマスターにお願いしようと思った。)

 


---ここで本人に、跳ねのレリーフを持ってないか聞いてみる。
 (前に自慢された記憶がある)


---持っている!なんといいサイズ!なんといいフォルム!既成のアルフォートに納まるサイズ! 
 こちらを元に再構想

 

f:id:hellomold:20181109003428j:plain

借りた馬はこちら。洋服購入時についていたタグだそうです。

 

[3] レーザープリンタで枠とテキストロゴだけ凸にした皿のようなものを作り、馬を合体、シリコンで抜き型→ボツ

レーザープリンタのマスターに相談。
レーザープリンタは深度を設定できない事を知る。あと、角度もつけられない。多分そうだろとデータを改修。
これなら3Dプリンタの方がいいよ、角度もつけられるし。とアドバイスをもらう。(アルフォートミニの枠は額のように傾斜になっている)

この時、マスターと面識はあるがカジュアルにお願いできる間柄ではないので、何度も出向いてお話するのも苦手なのであわよくばその場で出力してもらおうとデータを作ってもっていくと同時に、一体「私は何をやりたいのか」というのをサクッと理解してもらう為にプレゼン資料みたいなもを用意しました。
結果それが41ページにもなる計画書兼報告書pptになってしまいました。
 

[4] 3Dプリンタで枠とテキストロゴだけ凸にした皿のようなものを作り、馬を合体、シリコンで抜き型

とりあえずマスターのとこで出力してもらう。うちのプリンタより性能がいいんだろう、細かいもののできの良さに感動しちゃう。

 

[5] 保険1:石粉粘土

枠内にテキストロゴを入れるのを諦め、石粉粘土で土台と枠をつくり、馬を合成してシリコンで形成。
わたしのフェラーリファーストインプレッションのアルフォートから遠ざかる。

 

[6]保険2:そのままの中袋

菓子をつくる事自体諦める。

 


 

これが完成するまでおよそ2ヶ月かかりました。
私何やってるんだろう?と思う日々でした。
完成するまでの道のりを何回かにわけて投稿します。

1.アルフォートとフェラーリのロゴについて
2.アルフォートの種類と選択
3.アルフォートのパッケージとお菓子本体の採寸
4.パッケージデザインと製作過程
5.菓子本体製作の流れ
5-1.チョコのレリーフ作成 | 3Dプリンターパート
5-2.チョコモールド作成 | シリコンパート
5-3.ビスケットモールド作成 | 3Dプリンタパート
6.菓子制作 | ビスケット
7.菓子制作|  チョコレート
8.チョコレートの偉大さ
9.チョコレートへの思い

 

続く

Joyeux Noël 2017 Cookies

Joyeux Noël 2017

Joyeux Noël 2017

モールド集合!
砂糖をまぶしているトナカイはシュトーレン用の中身を多めに作り、ミンスミートクッキーにしました。
はりきってエクリチュールというフランス産の小麦粉使ったら劇的に違った。
粉がうまい!
背景に使った赤い紙のプライクが最高!

 

モールド集合

 

headerにサンタをつけてみた!

サイズ計算して、紙とガス袋に穴開けてリボン通して綺麗に収まるように。

 

トナカイ クッキー

スイスのバーゼルのスーパーcoopでご自由におとりくださいでもらってきた多分トナカイ

 

太陽の塔 クッキー

自作の太陽の塔。顔隠れちゃった。先端のは顔なのかな?

 

しょんべん小僧 クッキー

ベルギーのブリュッセルで買ったしょんべん小僧。買うつもりじゃなかったんだけど、直前にデジカメをスられて仕方なく記念で買った。 顔隠れちゃった。

 

ミッキー クッキー

TDLで買ったミッキー。多分初めて抜いた。これ買った以降は行ってない。この時ディズニーランドで買ったものこれだけ。 さすが良くできた型のクオリティでした。

 

wifi クッキー

自作のwi-fi。はまぐりじゃない。

 

サンタ クッキー

ドイツのベルリンで買ったBIRKMANN社のサンタ。星を添えて。

 

流れ星 クッキー

スイスのバーゼルのスーパーcoopでご自由におとりくださいでもらってきた流れ星

 

Städter きつね クッキー

スイスのバーゼルで買ったStädter社のきつね

 

BIRKMANN プレッツェル クッキー

ドイツのベルリンで買ったBIRKMANN社のプレッツェル。容量的に星足したら変な昔のキャラクターみたいなっちゃった。

 

ARABIA Alvar Aalto クッキー

フィンランドのARABIAで買ったAlvar Aaltoの何か

 

 

My Stollen

シュトーレン

シュトーレンに取り憑かれた4年間の最終章。
4年前会社の近所にあったツッカベッカライカヤヌマシュトーレンが美しくて買おうとと思ったら買えなくて、1年越しの想いで購入し、その年に、「翌年はシュトーレンの発祥地のドイツにあるドレスデンに食べにこう」と決め、会社を辞めてドレスデンに食べに行き、その翌年には「自分で作ろう」と決めて作ったのが今年。有言実行です。
(今までシュトーレンを食べた事がなかった訳ではないです。仕事で疲れててた時にたまたま通りかけに、あの丸いフォルムに癒されたのがきっかけです。) 

今年の三月からドライフルーツを仕込み、度重なるアイスにかけて食べちゃいたいを我慢して。
カタチを失敗した。痛恨のミス。あの丸っとしてピシッとしてずっしりしたカタチが魅力的なのに。どうもでっかいつくねか電話機みたいなカタチになっちゃって…

発酵も焼きもうまくいって、端っこ食べちゃったけど味はだいぶ満足。ずっしりさも満足。
ドイツの有名店も粉砂糖後がけスタイルだったけど、露店のは皆粉砂糖かけたのをピシッとラッピングされてたし、私も後者のスタイルが好き。

でも結局味は比べられない。何がどうかその時は思ったかもしれないけど、付随する思い出の方が勝ってしまう。
ツッカベッカライは待ちに待った特別な思いがあるし、ドレスデンは現地に行った事、パレード見た事、一緒にいた人、2週間スーツケースに入れて持ち帰った事、いろんな特別があったし、自分が作ったものは初めてだったし、総括する思いもあったから、どれもそれぞれとても美味しかったです。

2015年 ツッカベッカライのシュトーレン

2015年 ツッカベッカライのシュトーレン

2015年 ツッカベッカライのシュトーレン 切り口

2015年 ツッカベッカライのシュトーレン 切り口

2016年 ドレスデン シュトーレン パレード 前から

2016年 ドレスデン シュトーレン パレード 前から

2016年 ドレスデン シュトーレン パレード 後ろから

2016年 ドレスデン シュトーレン パレード 後ろから

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けるお兄さん達

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けるお兄さん達

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けを購入!

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けを購入!

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けを持って帰ってきた!

2016年 ドレスデン シュトーレンを切り分けを持って帰ってきた!

Emil Reimannのシュトーレン

お土産にはEmil Reimannのシュトーレン(ネットでも買える...)

Emil Reimannのシュトーレン(粉は後かけスタイル)

Emil Reimannのシュトーレン(粉は後かけスタイル)

Emil Reimannのシュトーレン 切り口

Emil Reimannのシュトーレン 切り口

レシピ

シュトーレン 具の仕込み

具の仕込み

シュトーレン 具を密閉ビンに入れた直後

具を密閉ビンに入れた直後

シュトーレン 具、9ヶ月後。だいぶなじんだ。

具、9ヶ月後。だいぶなじんだ。

シュトーレン 製作材料

製作材料

シュトーレン 中種とバターの量!!と具

中種とバターの量!!と具

シュトーレン 発酵

発酵

シュトーレン 整形

整形

シュトーレン オーブン中

オーブン中

シュトーレン 焼き上がり

焼き上がり

シュトーレン に、バターをたんまり塗る

に、バターをたんまり塗る

シュトーレン 粉砂糖をかけてできあがり

粉砂糖をかけてできあがり


まじめに、作り方はcuocaのサイトを参考につくりました。